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PC Garage Kit Factory


LGA1156/1155のMate改をつくる


NEC Mate 改修計画 Phase.1.B


改造前のシャーシ
改造前の俯瞰画像改造前のCPU直下の画像
改造後のシャーシ
改造後の俯瞰画像改造後のCPU直下の画像

Mate改の製作に関して

改造前のCPU直下画像 改造前のCPU直下画像

このページは、NEC LGA1156/LGA1155 Mate(バリューモデル)を素体に、汎用マザーボードを組込むための改造を施す方法と、改修に必要なパーツなどを紹介するページとなります。

改修後のアドバンテージ(Windows 11への対応など)はございますが、改修にはそれなりに費用がかかりますし、この器の形状にこだわりの無い方にはおススメはいたしません。


メリット

  • 機能の追加やプラットフォームの世代交代が容易になる。
  • このモデルは部品の入手がしやすく、改修後も保守がしやすい。
  • 今後リリース予定の、改修方法やnMate改修キットが利用できる。

デメリット

  • 汎用マザーボード換装後は、OSライセンス問題があるため、OSを別途購入する必要がある。
  • Intel 4th Core以降へ換装の場合は、対応電源への換装も必須となる。
※ご自身で施工する際は、メリットとデメリットを十分に検討・理解した上、自己責任において実行に移してください。


改修作業の道具

LGA775 Mateでは、ゴムの除去とフロントI/Oハーネスのコネクタ規格の汎用化で対応可能であつたが、LGA1156/1155 Mateでは、 ユーザーによる流用対策として、シャーシの構造変更がなされているため、板金加工による障害物の除去や欠損するマザーボード固定用のポストを追加する必要がある。

< サポートゴムの除去ツール >

サポートゴムは再利用できるので、キレイに取り外すためのツールです。

No.アイテム画像ツールの説明
1 M/Bレイアウト1画像 タミヤ X-20
エナメル系溶剤なので、塗装面や樹脂など下地への影響が少なく、シールやノリの剥離剤として使用する。
2 M/Bレイアウト1画像 Interlon 1026 4号
形状記憶ナイロン製の筆で溶剤(X-20)を流し込む時に使用する。
No.アイテム画像ツールの説明
3 M/Bレイアウト1画像 井上工具 17040
20mm幅のカーボン スクレーパーで、サポートゴムの除去に使用する。

< CPUクーラーポストの除去ツール >

5.4mmのドリルキリを使用します。

< 構造体の除去ツール >

切断砥石を使用します。


改修用パーツとキット

< 基板固定ポスト >

LGA1156/1155 Mateは、CPUクーラーとマザーボード固定用のポストを兼用する構造であるため、改修により失ってしまう。欠損したポストを補う必要がある。
幸い、以下で紹介する基板固定ポストが市販されているので、それを使えば解決可能である。

基板ポストを取り付けたところ
M/Bレイアウト1画像
No.アイテム画像パーツの説明
1 M/Bレイアウト1画像 NM1156-BPK01
改修後、純正マザーボードは使わず、汎用マザーボードへ移行してしまう場合には、この基板ポストを使用する。
2 M/Bレイアウト1画像 NM1156-BPK02
改修後、しばらくは純正のマザーボードした後に汎用マザーボードへ換装させたい場合には、このワンタッチ式の基板ポストを使用する。

< 汎用I/Oハーネスキット >

Mate改に汎用マザーボードを組込むには、各マザーボードに合わせたI/Oハーネスの改造(ピンアサイン及び長さ変更)が必須となります。
最近のマザーボード

NM4032-IOHK01-270
セパレート
MS-4032側コネクタのバリエーション
セパレート
STD(270)
セパレート
2in1
M/B側コネクタのバリエーション
M/Bレイアウト1画像
STD(270)
M/Bレイアウト1画像
2x3
M/Bレイアウト1画像
2x2+1+1

LGA1156/1155 Mate改の製作手順

  1. シャーシ構造を確認する (すでに構造が判明している場合は、2の工程へ進みます)
  2. 道具を用意する。
  3. 改修キットを用意する。
  4. 付属部品を全て取外し、シャーシ単体にする。
  5. 改修する。

1. シャーシ構造の確認する

CPU直下のシャーシ構造により、改修方法が異なるので、確認作業を行います。
構造が判っている場合は、この章は飛ばしてください。

< トップカバーの取り外し >

  1. 後方にある「ロックバー」二か所を内側にスライドさせ、トップカバーのロックを解除する。
  2. トップカバーを前方へスライドさせる。
  3. トップカバーを上方に持ち上げて取り外す。
※画像は、LGA775を使用しています。
チェック手順4

ボトムカバーをはずしたら、CPU直下の構造、CPUクーラーポスト、マザーボード固定用ポストの有無を確認します。


チェック手順5

この様に、CPU直下が押し出し成形でCPUクーラーポストが直付け、つマザーボード固定ポストの欠けがある場合は、改修作業に板金加工が必須となりますので、 改修するか諦めるかを判断してください。


改修を決めたなら、ハーネスからI/O基板「MS-4032」を取り外し、次の分解工程へ進みシャーシ単体にします。
改修をあきらめるなら、逆の手順で基に戻し原状復帰させます。


付属部品をすべて取外し、シャーシ単体にする

板金加工後の金属片クリーニングや加工部の坊錆処理などの作業を行うので、シャーシ以外の部品はすべて取り外します。

ゴムの取り外し

シャーシ単体にまで分解します。汎用性を高めるため、内部のゴムをすべて取り外します。



板金加工による干渉部の除去をする

シャーシの干渉部分を除去するため、板金加工による改修作業を行います。
金属加工を行いますのでケガを防止するため加工技術のある方だけが作業を行ってください。
お気軽にご相談ください。

CPUクーラーポストの除去

キリを使って、CPUクーラーポストを背面より除去します。


これで改修対象Mateのシャーシ構造チェック工程が完了しましたので次の工程に進みます。



改修用パーツを入手する

改修キットの画像を4枚並べる

LGA1156/1155 Mate改を製作するには、LGA775で使用したフロントI/Oハーネスキットの他に、一か所欠損しているマザーボード取付用のポストを追加する必要があります。

ネットでは、そのまま組んでおられる方の記事も見つけられますが、マザーボードへの負荷軽減の観点からも、ポストの追加を推奨いたします。

LGA1156/1155 Mate用 改修キット
No.適用部位型番品名入数単価
1I/OハーネスNM4032-IOHK01I/O変換ハーネス STD1***
2基板ポストANMLGA1156-H6PM301H6mm M3ねじ式基板ポスト1***
3基板ポストBNMLGA1156-H6PHT01H6mm フック式基板ポスト1***
LGA1156/1155 Mate用 改修キット バラ価格
No.適用部位型番品名入数単価
1Switch/LEDハーネスNM4032-SLHK01Switch/LED変換ハーネス1***
2USB2.0ハーネスNM4032-U2HK01USB2.0変換ハーネス1***
3基板ポストANMLGA1156-H6PM301H6mm M3ねじ式基板ポスト1***
4基板ポストBNMLGA1156-H6PHT01H6mm フック式基板ポスト1***

板金加工と平行して、以下のLGA1156/1155用の改修パーツを手配します。

PC Gareage Kit Factoryでは、「LGA1156/1155用の改修パーツセット」を用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

SLHK01の画像 U2HK01の画像



改修作業を行う

シャーシ単体まで分解したら、加工作業に入りますので、


使用する道具

溶剤
キリ
切断砥石

作業手順


3.5"オープンベイの復活

LGA1155 Mateでは、3.5"オープンベイが廃止されてしまったので、PGFでは3.5"オープンベイを復活させることにします。

復活させる方法としては、LGA775やLGA1156のフロントパネルと付け替えるのが手っ取り早いので、一般の方はコチラがおススメ。
既存のフロントパネルをカットして、オープンベイを造形する方法もあります。

改修前の画像
改修前
改修後の画像
改修後

交換用フロントパネルの入手方法

リペア品

中古品をベースに不具合個所の修正を行い、新品同様に改修再生した物です。

中古品

オークションやフリマに出品されているので、ご自身で入手してください。



改修の相談・依頼

「自分で板金加工やハーネス製作をするのは・・・。」な方向けに、PC Gareage Kit Factoryでは、改修の相談やご依頼も承っておりますので、 お気軽にお問い合わせください。



免責事項

本記事は、「NEC Mate LGA1156/1155モデル」のオーナー自身で改修作業を行えるように、製品版である「PGF-NMLGA1156PGF-NMLGA1155」を製作する工程で得た情報を 公開しておりますが、改修を推奨するものではありません。
これは、当方の管理下で製作された製品版「PGF-NMLGA1156/1155」とは異なり、改修後の品質レベルが作業者の分解組立及び加工スキルに依存する為です。
したがって、本情報を基に改修を行った結果で生じたいかなる障害も保証する事はいたしかねますので、自己責任の範囲内でご利用なさるようにしてください。



サポート

PC Garage Kit Factryでアップグレード及びリメイクしたnMateがサポート対象です。 ご自身によるアップグレード、リメイクはサポート対象となりませんのでご留意ください。